実証実験レポート 「遊ぶだけ」で、変化は起きるのか。
「遊ぶだけ」で、変化は起きるのか。
ハッピーテラスにて実施した実証実験
放課後等デイサービス「ハッピーテラス」中野教室にて、アバタースクールを使った約8週間の実証実験を行いました。ハッピーテラスのアセスメント(厚生労働省の本人支援5領域にもとづく)から6項目を選び、子どもたちの変化を記録しています。
83%
の子どもに改善
12名中10名(1ポイント以上)
12名中10名(1ポイント以上)
+1.3
平均の改善幅
4段階評価(0〜3)でのポイント上昇
4段階評価(0〜3)でのポイント上昇
8週
の取り組み期間
前・4週・8週の3時点で評価
前・4週・8週の3時点で評価
12名の改善のうちわけ(約8週間)
バーにカーソルを合わせると、ハイライトされます。
※ 評価は施設の先生による主観評価。N=12(中野教室)。アバタースクール単独の成果と断定するものではありません。
ひとりひとりの変化
1人を1つのアイコンで表しています(個人が特定される情報は含みません)。
3ポイント改善(1名)2ポイント改善(4名)1ポイント改善(5名)変化なし(2名)
どんな力に、変化が見られたか
ハッピーテラスが独自に作成したアセスメントシート(厚生労働省の本人支援5領域にもとづき、約100項目に細分化したもの)。その中から、アバタースクールが主な対象とする2領域・6項目を選んで変化を測定しました。とくに変化が見られたのは、次の2領域です。
💬
言語・コミュニケーション
「対話」のやり取りが、取り組みの1か月後ごろから増えはじめました。
🤝
人間関係・社会性
「遊びのやり取りの共有」が、後半にかけて伸びていきました。
測定した6項目(ハッピーテラスのアセスメントより抜粋)
💬 言語・コミュニケーション
- ID 67 対話:相手の話を受け取り、意図をくみ取りながら会話のキャッチボールができる
- ID 75 集団場面での発言:集団活動の中で、自分の意見や気づきを他者と共有しようとし、周囲の雰囲気に配慮しながら発言できる
- ID 80 遊びややりとりの共有:他者といっしょに遊んだり、交代でやりとりができる
- ID 82 貸し借り・順番の調整:友達との関係で、貸し借りや順番を考えて行動できる
- ID 83 ルールの理解と実行:順番やルールを理解し、その場に合った行動ができる
- ID 85 気持ちのコントロール:怒ったり悲しくなったときに、自分で落ち着こうとしたり、行動を変えることができる
※ 今回は特にアバタースクールの効果が期待できる2つの領域「言語・コミュニケーション」と「人間関係・社会性」からさらに6項目に絞り測定いたしました。他の領域、他の項目について、今回は測定いたしておりません。
評価の方法
評価基準ハッピーテラスのアセスメントシート(厚生労働省の本人支援5領域にもとづき独自に約100項目へ細分化)から、6項目を選定。
4段階評価0:むずかしい/1:少し難しい/2:だいたいできる/3:できる
測定タイミング開始前・4週間後・8週間後の3時点で比較
対象ハッピーテラス 中野教室/12名/約8週間
中野教室では、こう使っていました
ハッピーテラス 中野教室(直営)での、約2か月間の運用のようすです。フランチャイズ各教室の導入の参考に。
- Q. どのくらいの頻度・時間でやっていましたか?
- A. 1コマ目(17:00〜17:40)に、週2回(火曜・木曜)実施していました。
- Q. スタッフは何人つきましたか? 子どもは何人ずつでしたか?
- A. 先生2〜3名で、お子さんは4〜8名ずつ。付きっきりの支援が必要なお子さんには、個別にスタッフがつきました。
- Q. 教室が1つしかない中で、どう運用しましたか?
- A. 中野教室では全員で同じ活動として行い、他のトレーニングと分けずに実施していました。
- Q. 40分のあいだ、どんな流れでやっていましたか?
- A. 始まりのあいさつは実際に行い、終わりのあいさつはアバターで。よく遊んだのは鬼ごっこ・どんじゃんけんです。チーム分けは「気持ちが崩れにくい」組み合わせを作るために、手動で振り分けをしていました。
- Q. 2か月間、ゲームの種類は足りましたか?
- A. 鬼ごっこ・どんじゃんけんが中心でした。導入初期はマップ探索で星集めも行い、ドッジボールコートを使った〇✕クイズや「好きなもの・嫌いなもの」、お手玉を頭にのせて姿勢を保つ運動など、遊具を応用して幅を持たせていました。
- Q. 現場の先生からは、どんな声がありましたか?
- A. 「モチベーションが高くコンディションの良い状態でトレーニングできました」「参加したくないという子がいない」「アバタースクールをやると喜んでくれる」「席に座っていられて、離席が少ない」「負けても気持ちが崩れにくい」「アバター越しだとルールを守りやすい」といった声がありました。(※個別の事例であり、効果を保証するものではありません)
※ハッピーテラス中野教室(直営)での運用の実例です。運用の規模・進め方は教室によって異なります。
この結果を読むときの前提
- 施設の先生による主観評価であり、対象は12名と限られた予備的な結果です。
- 変化はさまざまな要因が関わるため、アバタースクール単独の成果と断定するものではありません。
- 個人が特定される情報(氏名等)は一切含みません。
監修・平岩幹男先生からのコメント